よう!我は『death論教』の教祖こと氷魂だぜ!!
上の画像は我の魔界での姿だ!よく見ると大文字のD E A T H が隠れてるぜ!
しつこいようだが、我は教祖の氷魂(こだま)だ! 我は人間ではなく悪魔だ!正確には元・人間、現・悪魔って感じ。まぁその辺は後で少しだけ説明する。
我は魔界の大ボス様の命令で人間界に派遣されたのだ!
その目的は、人間どもを奴隷にすることらしい。そのためにまず、悪魔の思想を人間界に広めて体と心を乗っ取って、人類征服を企てているのだ! どうだ?怖いだろ!?
…とまぁそんなわけで、魔界の特別な転送システムによって人間界にやってきた我だが、大変困ったことが一つある。ちょっと聞いてくれ。
本来の計画だと我は時々魔界に戻って、大ボス様や他の魔界住民たちに人間界の様子や情報を報告しなければならないことになっていた。人間界から魔界にアクセスするには、さっきも言った特別転送システムを使わなければならない。それ以外に手段がないのだ。
なのに。
我が人間界に来てからまだ数日くらいの時に事件が起きた。「そろそろ一度状況報告しに戻ろうかな」なんて思って転送システムの電源スイッチを押したんだが・・・・・・入らない。電源が入らない。何度押しても入らない。
本来ならば、電源を押すとまず生体認証が行われる。魔界への不正な侵入を防ぐため、正式に登録された者でないと転送システムを使うことができないようにしてあるのだ。
そして無事に生体認証をクリアすると魔界へアクセスするゲートが開いて、そこを通っていくという仕組みになっている。
・・・はずなのに!!!
そもそも電源が入らないから生体認証すら始まらないし、どうしようもない。
完全にシステムの故障だ。
でも、これ以外で人間界と魔界を繋ぐものは存在しない。大ボス様とやり取りするための通信機、まぁ人間界でいう携帯電話みたいなやつがあるんだけど、それも「こんなの持っていかなくても、ちょいちょい魔界に帰って話せばいいや」とか思って魔界に置いてきちまった!!!! なんて浅はかなんだ・・・。
というわけで、我は魔界に帰ることもできなければ、大ボス様たちと連絡を取り合えることすらできなくなった。
つまり今の我は完全に魔界から遮断され、人間界に放られた状態なわけだ。このままシステムが直らなかったら、もしかすると我は永遠に人間界で暮らすハメになるかもしれない・・・。そんなの絶対イヤだ!!!
何で人間とかいう文明遅れの下等生物がいる世界で生活しなきゃいけないんだ!!!ジョーダンじゃねーぞ!
・・・はあ。魔界が恋しいぜ・・・。少しでもいいから帰りたい。
魔界は意外と楽しいところなんだぞ?住民たちはなんだかんだで皆仲良いし。基本的に毎日みんなでワイワイガヤガヤのお祭り騒ぎ!まさにパラダイス!
下等生物同士の醜い争いが日々繰り広げられているバカみたいな人間界なんかとは大違いだぜ、まったく。
ま、文句ばっか言ってても仕方ないから、とりあえずシステムが直るまではコツコツと人間界の情報収集、そして支配する方法をじっくり考えることにしよう。次にもし魔界に帰れることがあったら、その時には胸を張って大ボス様たちに成果を見せつけてやるぜ!!!
・・・なんて気合い入れてから、もう既に数年が経過するんだが。一向に直らん。はぁ・・・。もうダメかも。
よし、ではそろそろ我のことについて少し書くとするか。
ちなみに我は性別の概念が無い悪魔だ。まあ中には男の悪魔とか女の悪魔もいるけどな。あと大ボス様から不老不死の能力も授かっているので、年齢の概念もないのだ。これについては後で少しだけ説明する。
ついでに言うと、我には人間の感情とか心境とかそんなことは全く理解できない。だって悪魔だもん!!人間の考えてることなんかわかんねえよ! 分かるのは悪魔の心だけ。
だから正直、我1人で人間共の心を支配できるかどうか不安で不安で仕方ない。
お前ら人間は考えてることが複雑すぎるんだよ!もっと淡白な思考で生きたほうが気楽でいいと思うんだけどなぁ…。
まあ、どーでもいいや。勝手にしろ。
【出身地】・・・出身は人間界だ。でもな、あるとき突然魔界の大ボス様が、人間だった我を魔界へ連れ去ったのだ。ちょうどその頃、我は対人関係に強烈な不満を抱えていてな。そんな我の心に付け込んだ大ボス様が、我を魔の世界に導いてくださったのだ。
魔界の住民の中には、我と同じように元は人間で、人間界で何らかの強い不満やストレスを抱えていた時に、魔界に導かれて悪魔になったというヤツも結構いる。
…と、そういう経緯で我は悪魔になったんだぜ!最初は魔界での生活に対する不安や、大ボス様をはじめとする魔界の住民たちへの不信感があったけど、今では魔界大好き!!! え?なぜかって?それは毎日毎日しっかりと洗脳教育を受けたからだ!!! …いやまぁそれだけじゃなくて、なんといっても魔界は人間界なんかよりもずっと平和で楽しいからね。『魔界』って聞くと、人間どもはきっと地獄のような禍々しい光景を思い浮かべるだろう?
違うんだなぁこれが。本来なら魔界の魅力について色々と話したいところだが、具体的なことは秘匿情報ってことになってるからここでは言えないぜ。とにかくメチャクチャ楽しい所なのだ。
……ちなみにこれまで説明した通り、我は元人間の後天的な悪魔なので、我の両親や親戚は普通の人間だぜ。
【趣味・好きなこと】・・・オカルトが大好きだぜ!心霊とか呪いとかドッペルゲンガーとかポルターガイストとかな!その他にも未確認生物とかUFOとかも好きだぜ!
あ、でもこれは人間だった頃の話な。
魔界の住民となった今では、その類には特に興味が湧かなくなったな。なぜかっていうとさ、呪術なんて魔界じゃ当たり前のように使われてるし、たまにある冥界との交流会でフツーに霊と喋ったりするし、食事もするし、遊んだりバカ騒ぎもするからね。
それから、お前ら人間どもが『宇宙人』とか『エイリアン』と呼んでいる宙界の住民たちとも凄く仲良くて、しょっちゅう交信したり交流したりしてるし、宙界に行く際・もしくは宙界の住民が魔界に来る際にも、移動手段としてフツーに円盤乗ってるしな。
つまり、日常茶飯事すぎて興味がなくなったわけだ。
【嫌いなもの】・・・虫があまり得意ではない。人間だった頃は普通に触れたんだがな…。というか、むしろ大好きだったくらい。なぜだか分からんが悪魔になったら虫が苦手になってしまった。
元気に虫捕りあみを振り回してはしゃいでた頃が懐かしいぜ……。でもコガネムシとカナブンとハナムグリは今でも好き。かわいいよな。
しかし、我の一番嫌いなもの、それは人間だ。人間ほど邪悪な存在はないと思っている。さっさと滅んじまえ!
【性格】・・・極悪だぜ!悪魔だもん!
【魔力】・・・我は悪魔だから魔力を持ってるんだぜ!聞いて驚くなよ……
悪魔なのに、こうしてお前ら人間どもの言葉を使えてるし、お前ら人間が発明したコンピュータを使って文字を打つことだって出来てるのだ! これは魔力というより…単に我が天才なだけかもな!!
我は天才悪魔だ!!ふははははははは!!!
(元人間なんだからその程度は出来て当然といえば当然なんだけど、それは言わないお約束。タブーだぜ。)
そして、なんといっても一番すごい魔力は、人間の姿に擬態できるということだ!
人間征服&奴隷化計画のために人間界へ派遣された我。なるべくバレないようにジワリジワリと支配を進めていく必要がある。
さすがに真の姿で人間界をウロウロしていたら明らかに目立っちゃうので、擬人化する能力を頑張って取得したのである!!!いやー、この能力を身につけるのはマジで苦労したぜー…。人間界に派遣される3ヶ月前から、大ボス様や上級悪魔たちの厳し~い特訓によって(あれ?これ虐待じゃね…?って思うレベルでエグかったな……。うぅ、思い出しただけで体が震えるぜ…)、どうにか出来るようになったのだ!代償として身体的にも精神的にもボロボロになったけどな!!!
HAHAHA!!!
そして、現在の我の擬人化能力はほぼ完璧である。派遣されてから既に数年経ってるけど、今に至るまで人間どもに正体がバレたことは一度もないんだぜ!きっとあのヒドいスパルタ教育のおかげだな!
大ボス様、それに上級悪魔の皆さん!とっっっっっても感謝していますよ!!!ありがとう!!!!!!
あ、言い忘れてた!そのほかにも我には物凄い能力が備わっているのだ。
我はなんと…不老不死の悪魔なのだ!
これは魔界に連れて来られて魔界の住民となったあの日に、大ボス様から授かった能力なのだ!!!
すごいだろ!!!人間ども、羨ましいだろ!
・・・でも、一体何のためにそんな能力が与えられたのかは聞かされていない。
「コイツは永久に魔界の便利なパシリとしてコキ使ってやろう…ひひひ……」って大ボス様が独り言を呟いていたような気がするけど、たぶん我の聞き間違いだろう。
【魔界での立ち位置】・・・魔界ではどっちかと言うと下っ端だ…。下級悪魔だ。下僕だ。
上級・中級魔族たちにイジられまくるわ(いや、あれはイジメと言ったほうが近いかもしれないな)、みんなから雑用扱いされるわでもう散々だぜ…。
時には、我と同格なはずの下級魔族までもが、我に色々な面倒事を全て押し付けてきたり、都合のいいパシリとしてコキ使おうとすることもある始末。もうダメだなこりゃ。
で、でもな、一応悪魔だからな!人間界だったら最強なんだぜ! 不老不死だから、どんなに攻撃されてもすぐに再生する。
それから、さっきは「人間どもの言葉やコンピュータを使える」って言ったけどな、実はそれだけじゃないんだ。
なんと、人間と実際に対話することもできるし、人間界で人気な『かれー』『すぱげてぃ』『らーめん』『はんばーぐ』などなど……色々な料理を作ることだってできる!!!!
こんなことを出来る悪魔は滅多にいない!!!
いやぁ、自分の高スペックぶりには思わず自画自賛しちゃうぜー。へへへ。
ま、元人間だしこれくらい当然だよな!
↑
あ、さっきそのセリフはタブーだって言ったばかりなのに自分で言っちゃった。
『氷魂、人間どもに言ってやれ!』
↓
『氷魂、言ってやれ!』
↓
『こだま、言ってやれ』
↓
『こだま1.0』
これが由来だぜ!
ちなみに氷魂って名前は、
「氷のごとく冷酷な魂を持つ者」
になってほしいという願いを込めて、大ボス様が名付けてくださったのだ!くぅ~カッコイイ!
さぁ、前置きが大分長くなってしまったが、ようやく本題に入るぜ。
death論教ってのは我が開いた宗教だ!
魔界の大ボス様に「人間界に行って人類の心を支配してこい」と曖昧な命令され、強制的に人間界に転送されちまったもんで、我はしばらくどうしたらいいのか分からず、途方に暮れていた。
しかし、やがて我は思いついてしまった。手っ取り早く人間どもの心を支配する方法をな。
それは……宗教だ。
自分で宗教を開いて布教し、洗脳してしまえば、簡単に人間どもの心を虜にできるし、我も無事にノルマを達成したことになる!!まさに一石二鳥なのだ!
まあ、大ざっばに経緯を説明するとこんな感じかな。そんなわけで、我はdeath論教を開いたってわけだ。
……と言いたいところだが!!!
最初の方にも書いた通り、我は悪魔なので人間どもの考えていることなんて全く分からない。
「いやいや、おまえ元人間だったんだから分かるだろ?」とツッコまれるかもしれないが、魔界に来たばかりの頃に強い洗脳教育を受けて悪魔の思想を植え付けられたせいで、人間だった頃の価値観や思想などをスッポリ失ってしまったのだ。
・・・つまり、人間どもの心を支配できるような教えや思想なんて思いつくわけがないのである。ということで宗教計画はボツにするとしよう。うん。
「は?」
「じゃあ結局death論教って何なんだよ」
「こんだけ引っ張っといて、それはないわ」
「時間返せカス」
「そんなんだから下級悪魔なんだよ」
…ん?なんだか非難するような声があちこちから聞こえてきた気がする。
まあ待て。落ち着け。まだこれで終わりではない。
代わりに(というのも何かおかしいけど)、なぜ魔界が人間征服&奴隷化を企んでいるのかという話などををお前らにちょっとだけ吹き込んでやるとしよう。
正確に言えば、魔界単体で人間界を狙っているわけじゃないんだけどな。
まぁ順を追って説明していこう。
上のほうで、人間界を征服するだの奴隷化するだのと物騒なことを散々書いてきたが、あれはあくまで六真界全体としての方針であって、ぶっちゃけ我としてはそこまでしなくとも、最低限これさえ守ってくれればそれで良いんじゃないかなと思ってる。だから、ぜひ守ってくれると嬉しい。頼むぜ。
それと、我はdeath論教の教祖として、こうやってサイトを通じてお前ら人間どもに六真界の見解や自身の考えを講じてきたわけだが、だからといって別に我のことを
「きゃ〜偉大なる教祖様〜!こっち向いて〜!」
「こ・だ・ま! こ・だ・ま! こ・だ・ま!」
「教祖様…オレ…一生ついていくって決めたっす!」
などと偶像化して崇拝したり信仰対象にする必要は全くないし、そんなことは求めていない。どうせならその信仰心を、この尊い大自然と、すべての生命体と、母なる地球に向けてくれ。
とにかく自然を愛すのだ!崇め奉るのだ!そして自分たちが今までに重ねてきた自然環境に対する愚行を反省せよ!
それから最後にもう一つ!
お前らも人間社会の中で色々と思い悩んだり、生きるのが辛くなることもあるだろう。全てが嫌になって、一日一日を生き抜くだけで精一杯な気持ちになることだってあるだろう。我も人間だった頃は、そんなことばかりだったさ。
もしそんなお前らが、我のように大ボス様によって魔界に導かれ、新たな住民となった時には歓迎するぜ。
いつでもウェルカム Come on!Come on!
コッチの世界では、イヤなことなんか忘れて皆でパーッと楽しく盛り上がろうじゃないか〜!
ヒャッフゥゥゥ!
……って、お前らの心配をしてる場合じゃねえ!
歓迎も何も、まずは我自身が魔界に帰る方法を考えないといけないんだった!
マジでどーすりゃいいんだよ〜。はあぁ……。まだまだ先は長そうだな…。
我がまだ人間だった頃、特定の年齢層に発症しやすくなる『ちゅーにびょー』とかいう病気を患っていた時期に書いていた、とち狂った怪文書の数々を見ていってくれ。それぞれの論に全く統一性がないし、タイトルも意味不明なものが多いし (山吹論だの幽奇論だの遠星論だの)、文章自体も稚拙で酷いもんだが…。
当時の我が何を考えてこんな支離滅裂な文を書いたのかイマイチ覚えていないが、多分その場その場でパッと思いついたことをドヤ顔で書き綴っていただけなのだろう。
読んでいたら失神しかけたので削除するつもりだったんだが、せっかくなので読者であるお前ら人間共にこの痛みと嫌悪をおすそ分けしてやろうと思ってな!
アハハ!苦しめ!苦しめ!
しかし…改めて読み返してみるとすごくイタタタタ……じゃなくて、環征論なんかは六真界の思想とほぼ一致してるな。
人間だった頃からこんな素晴らしい考えを持っていたとは……。やはり我は魔界の住民としての素質が元々備わっていたのかもしれないな!