はじめに

よう!我は『death論教』の教祖こと氷魂だぜ!!

上の画像は我の魔界での姿だ!よく見ると大文字のD E A T H が隠れてるぜ!


教祖について

しつこいようだが、我は教祖の氷魂(こだま)だ! 我は人間ではなく悪魔だ!正確には元・人間、現・悪魔って感じ。まぁその辺は後で少しだけ説明する。

我は魔界の大ボス様の命令で人間界に派遣されたのだ!

その目的は、人間どもを奴隷にすることらしい。そのためにまず、悪魔の思想を人間界に広めて体と心を乗っ取って、人類征服を企てているのだ! どうだ?怖いだろ!?

 

…とまぁそんなわけで、魔界の特別な転送システムによって人間界にやってきた我だが、大変困ったことが一つある。ちょっと聞いてくれ。

 

本来の計画だと我は時々魔界に戻って、大ボス様や他の魔界住民たちに人間界の様子や情報を報告しなければならないことになっていた。人間界から魔界にアクセスするには、さっきも言った特別転送システムを使わなければならない。それ以外に手段がないのだ。

 

なのに。

 

我が人間界に来てからまだ数日くらいの時に事件が起きた。「そろそろ一度状況報告しに戻ろうかな」なんて思って転送システムの電源スイッチを押したんだが・・・・・・入らない。電源が入らない。何度押しても入らない。

 

本来ならば、電源を押すとまず生体認証が行われる。魔界への不正な侵入を防ぐため、正式に登録された者でないと転送システムを使うことができないようにしてあるのだ。

そして無事に生体認証をクリアすると魔界へアクセスするゲートが開いて、そこを通っていくという仕組みになっている。

 

・・・はずなのに!!!

 

そもそも電源が入らないから生体認証すら始まらないし、どうしようもない。

完全にシステムの故障だ。

でも、これ以外で人間界と魔界を繋ぐものは存在しない。大ボス様とやり取りするための通信機、まぁ人間界でいう携帯電話みたいなやつがあるんだけど、それも「こんなの持っていかなくても、ちょいちょい魔界に帰って話せばいいや」とか思って魔界に置いてきちまった!!!! なんて浅はかなんだ・・・。

 

というわけで、我は魔界に帰ることもできなければ、大ボス様たちと連絡を取り合えることすらできなくなった。

つまり今の我は完全に魔界から遮断され、人間界に放られた状態なわけだ。このままシステムが直らなかったら、もしかすると我は永遠に人間界で暮らすハメになるかもしれない・・・。そんなの絶対イヤだ!!!

何で人間とかいう文明遅れの下等生物がいる世界で生活しなきゃいけないんだ!!!ジョーダンじゃねーぞ!

・・・はあ。魔界が恋しいぜ・・・。少しでもいいから帰りたい。

魔界は意外と楽しいところなんだぞ?住民たちはなんだかんだで皆仲良いし。基本的に毎日みんなでワイワイガヤガヤのお祭り騒ぎ!まさにパラダイス!

下等生物同士の醜い争いが日々繰り広げられているバカみたいな人間界なんかとは大違いだぜ、まったく。

 

 

ま、文句ばっか言ってても仕方ないから、とりあえずシステムが直るまではコツコツと人間界の情報収集、そして支配する方法をじっくり考えることにしよう。次にもし魔界に帰れることがあったら、その時には胸を張って大ボス様たちに成果を見せつけてやるぜ!!!

 

・・・なんて気合い入れてから、もう既に数年が経過するんだが。一向に直らん。はぁ・・・。もうダメかも。

 

 

 

 

よし、ではそろそろ我のことについて少し書くとするか。

ちなみに我は性別の概念が無い悪魔だ。まあ中には男の悪魔とか女の悪魔もいるけどな。

 

ついでに言うと、我には人間の感情とか心境とかそんなことは全く理解できない。だって悪魔だもん!!人間の考えてることなんかわかんねえよ! 分かるのは悪魔の心だけ。

だから正直、我1人で人間共の心を支配できるかどうか不安で不安で仕方ない。


お前ら人間は考えてることが複雑すぎるんだよ!もっと淡白な思考で生きたほうが気楽でいいと思うんだけどなぁ…。

まあ、どーでもいいや。


プロフィール

【出身地】・・・出身は人間界だ。でもな、あるとき突然魔界の大ボス様が、人間だった我を魔界へ連れ去ったのだ。ちょうどその頃、我は対人関係に強烈な不満を抱えていてな。そんな我の心に付け込んだ大ボス様が、我を魔の世界に導いてくださったのだ。

魔界の住民の中には、我と同じように元は人間で、人間界で何らかの強い不満やストレスを抱えていた時に、魔界に導かれて悪魔になったというヤツも結構いる。

…と、そういう経緯で我は悪魔になったんだぜ!最初は魔界での生活に対する不安や、大ボス様をはじめとする魔界の住民たちへの不信感があったけど、今では魔界大好き!!! え?なぜかって?それは毎日毎日しっかりと洗脳教育を受けたからだ!!! …いやまぁそれだけじゃなくて、なんといっても魔界は人間界なんかよりもずっと平和で楽しいからね。『魔界』って聞くと、人間どもはきっと地獄のような禍々しい光景を思い浮かべるだろう?

違うんだなぁこれが。本来なら魔界の魅力について色々と話したいところだが、具体的なことは秘匿情報ってことになってるからここでは言えないぜ。とにかくメチャクチャ楽しい所なのだ。

 

……ちなみにこれまで説明した通り、我は元人間の後天的な悪魔なので、我の両親や親戚は普通の人間だぜ。

 

 

【趣味・好きなこと】・・・オカルトが大好きだぜ!心霊とか呪いとかドッペルゲンガーとかポルターガイストとかな!その他にも未確認生物とかUFOとかも好きだぜ! 

あ、でもこれは人間だった頃の話な。

 

魔界の住民となった今では、その類には特に興味が湧かなくなったな。なぜかっていうとさ、呪術なんて魔界じゃ当たり前のように使われてるし、たまにある冥界との交流会でフツーに霊と喋ったりするし、食事もするし、遊んだりバカ騒ぎもするからね。

それから、お前ら人間どもが『宇宙人』とか『エイリアン』と呼んでいる宙界の住民たちとも凄く仲良くて、しょっちゅう交信したり交流したりしてるし、宙界に行く際・もしくは宙界の住民が魔界に来る際にも、移動手段としてフツーに円盤乗ってるしな。

 

つまり、日常茶飯事すぎて興味がなくなったわけだ。

 

 

【嫌いなもの】・・・虫があまり得意ではない。人間だった頃は普通に触れたんだがな…。というか、むしろ大好きだったくらい。なぜだか分からんが悪魔になったら虫が苦手になってしまった。

元気に虫捕りあみを振り回してはしゃいでた頃が懐かしいぜ……。でもコガネムシとカナブンとハナムグリは今でも好き。かわいいよな。

しかし、我の一番嫌いなもの、それは人間だ。人間ほど邪悪な存在はないと思っている。さっさと滅んじまえ!

 

 

【性格】・・・極悪だぜ!悪魔だもん!

 

 

【魔力】・・・我は悪魔だから魔力を持ってるんだぜ!聞いて驚くなよ……

 

悪魔なのに、こうしてお前ら人間どもの言葉を使えてるし、お前ら人間が発明したコンピュータを使って文字を打つことだって出来てるのだ! これは魔力というより…単に我が天才なだけかもな!!

我は天才悪魔だ!!ふははははははは!!!

(元人間なんだからその程度は出来て当然といえば当然なんだけど、それは言わないお約束。タブーだぜ。)

 

 

そして、なんといっても一番すごい魔力は、人間の姿に擬態できるということだ!

人間征服&奴隷化計画のために人間界へ派遣された我。なるべくバレないようにジワリジワリと支配を進めていく必要がある。

さすがに真の姿で人間界をウロウロしていたら明らかに目立っちゃうので、擬人化する能力を頑張って取得したのである!!!いやー、この能力を身につけるのはマジで苦労したぜー…。人間界に派遣される3ヶ月前から、大ボス様や上級悪魔たちの厳し~い特訓によって(あれ?これ虐待じゃね…?って思うレベルでエグかったな……。うぅ、思い出しただけで体が震えるぜ…)、どうにか出来るようになったのだ!代償として身体的にも精神的にもボロボロになったけどな!!!

HAHAHA!!!

そして、現在の我の擬人化能力はほぼ完璧である。派遣されてから既に数年経ってるけど、今に至るまで人間どもに正体がバレたことは一度もないんだぜ!きっとあのヒドいスパルタ教育のおかげだな!

大ボス様、それに上級悪魔の皆さん!とっっっっっても感謝していますよ!!!ありがとう!!!!!!

 

 

あ、言い忘れてた!そのほかにも我には物凄い能力が備わっているのだ。

我はなんと…不老不死の悪魔なのだ!

これは魔界に連れて来られて魔界の住民となったあの日に、大ボス様から授かった能力なのだ!!!

すごいだろ!!!人間ども、羨ましいだろ!

・・・でも、一体何のためにそんな能力が与えられたのかは聞かされていない。

「コイツは永久に魔界の便利なパシリとしてコキ使ってやろう…ひひひ……」って大ボス様が独り言を呟いていたような気がするけど、たぶん我の聞き間違いだろう。

 

 

 

【魔界での立ち位置】・・・魔界ではどっちかと言うと下っ端だ…。下級悪魔だ。下僕だ。

上級・中級魔族たちにイジられまくるわ(いや、あれはイジメと言ったほうが近いかもしれないな)、みんなから雑用扱いされるわでもう散々だぜ…。

時には、我と同格なはずの下級魔族までもが、我に色々な面倒事を全て押し付けてきたり、都合のいいパシリとしてコキ使おうとすることもある始末。もうダメだなこりゃ。

 

で、でもな、一応悪魔だからな!人間界だったら最強なんだぜ! 不老不死だから、どんなに攻撃されてもすぐに再生する。

それから、さっきは「人間どもの言葉やコンピュータを使える」って言ったけどな、実はそれだけじゃないんだ。

なんと、人間と実際に対話することもできるし、人間界で人気な『かれー』『すぱげてぃ』『らーめん』『はんばーぐ』などなど……色々な料理を作ることだってできる!!!! 

こんなことを出来る悪魔は滅多にいない!!!

 

いやぁ、自分の高スペックぶりには思わず自画自賛しちゃうぜー。へへへ。

ま、元人間だしこれくらい当然だよな!

あ、さっきそのセリフはタブーだって言ったばかりなのに自分で言っちゃった。

 


このサイト名の由来

『氷魂、人間どもに言ってやれ!』

『氷魂、言ってやれ!』

『こだま、言ってやれ』

『こだま1.0』

 

これが由来だぜ!

 

 

 

ちなみに氷魂って名前は、

 

のごとく冷酷なを持つ者」

 

になってほしいという願いを込めて、大ボス様が名付けてくださったのだ!くぅ~カッコイイ!

 


そもそもdeath論教ってなに?

さぁ、前置きが大分長くなってしまったが、ようやく本題に入るぜ。

 

death論教ってのは我が開いた宗教だ!

魔界の大ボス様に「人間界に行って人類の心を支配してこい」と曖昧な命令され、強制的に人間界に転送されちまったもんで、我はしばらくどうしたらいいのか分からず、途方に暮れていた。

しかし、やがて我は思いついてしまった。手っ取り早く人間どもの心を支配する方法をな。

 

それは……宗教だ。

 

自分で宗教を開いて布教し、洗脳してしまえば、簡単に人間どもの心を虜にできるし、我も無事にノルマを達成したことになる!!まさに一石二鳥なのだ!

まあ、大ざっばに経緯を説明するとこんな感じかな。そんなわけで、我はdeath論教を開いたってわけだ。

 

 

……と言いたいところだが!!!

最初の方にも書いた通り、我は悪魔なので人間どもの考えていることなんて全く分からない。

 

「いやいや、おまえ元人間だったんだから分かるだろ?」とツッコまれるかもしれないが、魔界に来たばかりの頃に強い洗脳教育を受けて悪魔の思想を植え付けられたせいで、人間だった頃の価値観や思想などをスッポリ失ってしまったのだ。

・・・つまり、人間どもの心を支配できるような教えや思想なんて思いつくわけがないのである。ということで宗教計画はボツにするとしよう。うん。

 

 

 

「は?」

 

「じゃあ結局death論教って何なんだよ」

 

「こんだけ引っ張っといて、それはないわ」

 

「時間返せカス」

 

「そんなんだから下級悪魔なんだよ」

 

 

 

…ん?なんだか非難するような声があちこちから聞こえてきた気がする。

まあ待て。落ち着け。まだこれで終わりではない。


代わりに(というのも何かおかしいけど)、なぜ魔界が人間征服&奴隷化を企んでいるのかという話などををお前らにちょっとだけ吹き込んでやるとしよう。

正確に言えば、魔界単体で人間界を狙っているわけじゃないんだけどな。

まぁ順を追って説明していこう。

 

突然だが、『六真界』という単語を聞いたことがあるだろうか?あるわけないよな。
これは"ろくしんかい"と読む。字の通り、「六つの真の世界」という意味だ。
その「六つの真の世界」とは何のことを表しているのかというと……
 
 

【宙界】・・・宇宙空間上の森羅万象を統べる機能を持つ世界。
 
【天界】・・・地球の大気空間を統べる機能を持つ世界。
 
【地界】・・・地球の大地を統べる機能を持つ世界。
 
【神界】・・・地球上に存在する全ての神の集い場としての機能を持つ世界。
 
【冥界】・・・地球上に存在する全ての生命体の魂を統べる機能を持つ世界。
 
【魔界】・・・地球上に存在する全ての魔厄を統べる機能を持つ世界。
 
 

これら六つを総じて『六真界』と呼んでいるのだ。
我は下っ端の悪魔だから、六真界の成り立ちなどについてあまり詳しいことは聞かされていないのだが、どうやらある時突然、宇宙空間上にこの六つの世界が誕生し、確立したらしい。
誕生した時から既にそれぞれの機能を有しており、宙界は誕生直後から宇宙全体の管理をしていたそうだ。
しかし、それ以外の五界は特に何もしておらず、ただ存在しているだけの状態だった。
 

ちなみに六つの世界は独立して存在していたのだが、これまた突然、あるとき謎のゲートが現れて各世界を接続した。
その結果、そのゲートを通ってそれぞれの世界を往来できるようになったのだ。そんなわけで六つの世界の住民たちの交流もどんどん盛んになっていった。あ、ちなみにいうと、六真界の共通言語は『六世語』と呼ばれるものだ。だから他世界の者たちと交流する際はこの『六世語』を用いている。

まぁそんな感じで各世界の親睦も深まっていき、やがて「六真界の力をもって、宇宙空間上に新たに生命体の宿る星を創ろう」という計画が立ったらしい。……なんだか話のスケールがデカすぎて、説明してる我もイマイチ理解できてないんだけどな。
んで、まぁ細かいことはよく分からんから省略するとして……今から約46億年前、ついに計画は実現した。宙界、天界、地界、神界、冥界、魔界の各お偉いさんたちが英知を結集して『地球』を宇宙空間上に創り上げたのである!!!!いやハンパねーなマジで。
 
 
 
話は変わるが、上に書いた六真界の機能を見て「あれ?なんか宙界だけ別格じゃね?」て思ったヤツもいるだろう。
たしかに宙界が持つ機能は別格だ。宙界以外の五界は地球の中の一部を管理しているのに対し、宙界は宇宙全体を統べることができるんだからな。
それにさっきも書いた通り、誕生直後から宇宙全体の管理をしていた。
これだけ見ても、明らかに他の五界とは一線を画していると言えるだろう。
だがしかし。
最初は宇宙の管理に熱意を燃やしていた宙界だったが、やがて「さすがに宇宙空間は広すぎて手に負えねぇ!」ってことで放棄してしまったらしい。
つまり現在の宇宙空間は誰にも管理されていないことになる。ただただ自然の成り行きに任せているだけの無法地帯と化してしまっているわけだな。こんなんで大丈夫なのか、宇宙空間。
…その後宙界は、せっかくなので他の五界(天界・地界・冥界・神界・魔界)と組んで、地球の管理のみに徹しようという話になったらしい。

んで、今の宙界は地球上で何の役割を担っているのかというと……大雑把に言えば『大気空間を管理する』こと。

……って、ちょっと待て!それじゃ天界の機能とダブってんじゃねーか!
そう、その通り。現在の宙界は、天界の補佐みたいな感じの役割というか立ち位置になっている。
しかも天界が作り上げた大気管理システムは優秀なので、宙界の補佐なんて全く必要ナッシング状態。
最初は「宇宙空間を統べる機能を持っている!」なんて大げさなこと言っておいて、結局はこのザマである。惨めですなぁ。
ねぇ宙界の皆さん、今どんな気持ち?w
 
 
まぁ宙界をディスるのはこれくらいにしておいて、大体こんな感じの説明で『六真界』について簡単に理解してもらえただろうか。
 
ちなみにこの六真界はさっきも言ったが、かつてはどれも宇宙空間上に存在していた。
だが地球を創り上げてからは、宙界以外の五界は地球上に本拠地を移している。その方が管理しやすいもんな。

宙界だけは、現在も宇宙空間のとある一端に本部を構えたままだ。
その理由は、「本来ならば宙界は宇宙空間を統べる役割を担うはずだった。そんな大層な世界の本拠地が、地球などというちっぽけな星に収まってしまうのは、我々のプライドが許さん!!!」とのことらしい。
どうしようもないなこりゃ。そもそもその役割を自ら放棄したのはアンタら自身だろうが!…と言いたくなる。
 
だから宙界に行く際は、はるばる最新型高速円盤(メイドイン天界)に乗って何日もかけて行かなければならないのだ。面倒くさいったらありゃしない。
…え?そんなことしなくても、各世界を接続しているあのゲートを通っていけばいいじゃないかって?
いやいや、それがダメなんだよなぁ。
宙界以外の五界が同時に地球へ本拠地を移したことで、それぞれのゲート自体も地球上に移ったのだ。その際に、宙界へ続くゲートだけが消失してしまった。
だから地球に移った五界同士は今まで通り、ゲートを通って楽に往来できるのだが、宙界だけはそれが不可能なのである。ホントに不便。

まあ、そんな愚痴話はどうでもいいとして。
 
……六真界について何となく分かってもらえた(よね?)ところで、次は魔界がなぜ人間を征服&奴隷化しようとしているのかについて軽く説明しよう。正確には、魔界の独断で人間を征服しようとしているのではなく、六真界全体で話し合って決めたことなのだ。
さっきも言ったように、地球というものは六真界のお偉いさんたちが英知を結集して完成させた、偉大なる創造物だ。
地球は誕生後、設計ミスの発見や予想外のアクシデントもあったそうだが、六真界が構築した生態系ネットワークや自然現象プログラム等を中心として、おおむね順調な繁栄を遂げていた。
 
だがある時、地球における明らかな欠陥が見つかった。それは人類の誕生である。
何らかのバグによって誕生してしまった人類は、他の生命体とは異なった奇妙な進化を遂げ、やがて高い知能を持つようになったかと思うと、身勝手に自然環境を破壊し始めた。地球を自分たちにとって都合がいいように侵略し、つくり変えてしまった。
地球を創造した六真界としては、こんなことを見逃せるはずがない。たった一つの愚かな生命体による身勝手な破壊行為によって、他の生命体、そして地球全体に被害がもたらされるなど言語道断だ。
六真界側も、最初は「人間もこの星に生まれた立派な生命体。やっていることは愚かだが、せっかくだからもう少し暖かく見守ってやろう」という見解だったが、さすがにもう限界だったみたいだな。
いくらなんでも調子に乗りすぎだ。いい加減にしろ。
…ということで、六真界の緊急合同会議が開かれることになった。
話し合いの結果、人間界に対する厳しい制裁を加えるべきだという案に対して、その場にいた全員が賛成。満場一致で無事可決されたのだ!
やったぜ!人間ども、ざまあみろ!

また、それと共に人間界に対して宣戦布告を発した。
以下がその内容だぜ。
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
我々、六真界(宙界・天界・地界・冥界・神界・魔界)の賢者達が協力して完成させた創造物であり、所有物である地球。
その地球の環境を身勝手に改変し、汚染し、破壊し、他の生命体の活動を妨害し続ける劣等生物、人間。そんな人間共の住まう人間界。もとい『劣界』。
我々、六真界は人間共の破壊行為にいよいよ痺れを切らした。貴様らの生命活動はまさに愚の骨頂だ。地球の異常の多くが貴様らが原因であり、諸悪の根源だ。
 
 
そして六真界の各賢者が集って協議した結果、この地球における害悪である人間界に対して制裁を加えることに決定した。
手段は選ばない。六真界の力をもって必ずや、貴様らの生命活動を後悔させてくれよう。
 

さあ愚かなる人間よ。
他の生命体、そして地球全体の環境を身勝手な理由で壊してきたことを悔いるがいい。
思う存分苦しめ。藻掻け。喚け。泣き叫べ。
貴様らの愚かな所業は決して許されるものではなく、償えるものでもない。
我々が下す制裁は、許されざる大罪を抱えた貴様ら人間への罰だ。受け入れろ。
 
 2010/1/31   六真界 一同
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

あーあ。残念だったな人間ども。
六真界を敵に回したらもう終わりだと思ったほうがいいぞ。ま、究極の自業自得だけどな!
地球を自分たちの私有物みたいに扱ってメチャクチャにしてきたのは紛れもないお前らなんだからな!身の程を知れ!バーカ!
あ、そうそう言い忘れてたが、宣戦布告にも書いてある通り、六真界の間では人間界のことを『劣界』って呼んでるんだぜ。

ってなわけで、この宣戦布告を発した直後、さっそく六つの世界からそれぞれ一人ずつ代表者が選ばれて、人間界に派遣されることになったのだ。
つまり、魔界の代表者が我だったということだ。なんで我が選ばれたのかは未だにわからんけどな。
我に下された命令は「人間どもの身体と心を支配して奴隷化できる状態にしろ」とのことだが、他の代表者(つまり宙界、天界、地界、冥界、神界でそれぞれ代表として選ばれた者)は、それぞれ異なる命令を受けて人間界に派遣されたらしい。
ちょっと聞いた話によると、「適度な自然災害を何度も起こして人間を恐怖心とストレスで満たし、憔悴しているうちに支配を進めろ」とか「まずは人間の感情を操作し、互いの不信感を強めさせ、疑心暗鬼に陥れて人間社会を壊す。人間同士のコミュニケーション機能が完全に崩壊したところへ侵略を進めろ」とかそんな感じらしい。結構エグいな。
 
 
いやー、それにしても。他の世界の代表者たちはこうやって具体的な指示が出されてるってのに、我に下された命令だけ何だか抽象的すぎるよなぁ…。
「人間どもの身体と心を支配して奴隷化できる状態にしろ」←どうやって?って感じ。大ボス様の言葉足らずっぷりには参っちゃうぜ、まったく。

…はぁ。でも何かしら成果は出さないと『魔界の恥さらし』として追放され、人間に戻されてしまうかもしれない。それは絶ッッッッッ対にイヤだから頑張るぞ!
 
いいか人間ども!我が必ずお前らの身体と心を支配する方法を見つけて、奴隷化してやるからな!
毎晩震えて眠っとけ!

 


………まあ、これまでの説明を踏まえて、最終的に我がお前ら人間どもに伝えたいことを簡単にまとめるとしたら、
地球は人間だけのものではない。人間の生活と繁栄によって、地球上の多くの自然環境や生命体が犠牲になっているということを忘れてはならない。『人間は地球によって生かしていただいている。』のである。このことを常に頭の片隅に入れておき、世界の森羅万象に敬意と感謝を表すとともに、尊重する心をもって生きるべし! さもないと……
って感じかな。
 

 

それから最後にもう一つ!

お前らも人間社会の中で色々と思い悩んだり、生きるのが辛くなることもあるだろう。全てが嫌になって、一日一日を生き抜くだけで精一杯な気持ちになることだってあるだろう。我も人間だった頃は、そんなことばかりだったさ。

 

もしそんなお前らが、我のように大ボス様によって魔界に導かれ、新たな住民となった時には歓迎するぜ。

いつでもウェルカム Come on!Come on!

コッチの世界では、イヤなことなんか忘れて皆でパーッと楽しく盛り上がろうじゃないか〜!

ヒャッフゥゥゥ!

 

 

……って、お前らの心配をしてる場合じゃねえ!

歓迎も何も、まずは我自身が魔界に帰る方法を考えないといけないんだった!

マジでどーすりゃいいんだよ〜。はあぁ……。まだまだ先は長そうだな…。


おまけ

我がまだ人間だった頃、特定の年齢層に発症しやすくなる『ちゅーにびょー』とかいう病気を患っていた時期に書いていた、とち狂った文章の数々を見ていってくれ。それぞれの論に全く統一性もないし、文章自体も稚拙で酷いもんだが…。

当時の我が何を考えてこんな支離滅裂な文を書いたのかイマイチ覚えていないが、多分その場その場でパッと思いついたことをドヤ顔で書き綴っていただけなのだろう。

 

 

しかし…改めて読み返してみると、環征論なんかは六真界の思想とほぼ一致してるな。

人間だった頃からこんな素晴らしい考えを持っていたとは……。やはり我は魔界の住民としての素質が元々備わっていたのかもしれないな!


おまけ2