入夢論

人形論には 「人は不要とされた時に死ぬ」と書いたが、そんなマイナス思考ではなく、こんな考えもある…というか、これから話すことは真実である。

 

 

人はなぜ夢を見るのか。 一般的には『脳内で記憶を整理するため』などと言われている。

だがそれだけではない。

人間は夢を見ることによって『死ぬタイミング』を探しているのだ。

人は良い夢を見ると 「ずっとこの世界にいたい、この夢から覚めたくない」魂が感じる。そして魂を夢の中の世界に預けてしまう=死ぬ のである。

ただしこれは、魂が、今までに見た夢の中で一番良い夢だと感じた場合に限る。

例えば、長い闘病生活を送っている人がいるとする。その人が死んだとすると、それは病気のせいではない。死ぬ直前に良い夢、または理想の夢を見ていたのである。

その人の魂が 「病気で苦しむよりも、この夢の中で暮らしたい」と感じ、夢の世界に旅立った行くのである。実際、闘病患者は、寝た後、そのまま目を覚まさずに亡くなる場合が多いという統計があるのはそういうことである。

整理すると、

 

良い夢、自分の理想の夢を見る→魂がその夢の中に転送される→死ぬ

 

という過程である。

 

一方、突然亡くなってしまう場合(事件・事故など)について。例えば、ある日突然交通事故に遭って亡くなった人がいるとする。この場合も決して未練・後悔の残る死に方ではない。なぜなら、その人は死ぬ前日、つまり事故に遭う前の日に良い夢を見ていたからである。

その人の魂が 「昨日の夢の中の世界で暮らしたい」と感じ、あえて事故に遭うよう仕向けたのだ。

死ぬと、死ぬ前に最期に見た夢の中に魂が乗り移るという法則があり、結局その人も、良い夢の中の世界で暮らせているのだ。

つまり、『死』の原因は、「自分の理想の夢を見て、魂がその夢の中で暮らしたいと感じる」 からであり、魂が夢の中に転送されるのである。

だから、死んだ人は未練・後悔を残すことはない。たとえどのような死に方をしたとしても。

だって自分の理想の夢の中で暮らすことができるのだから。

 

死ぬ年齢は人それぞれによって違う。若くして亡くなる人もいれば、長生きした末に亡くなる人もいる。

それは 「良い夢・理想の夢に出会うタイミング」が早いかおそいかの違いだけである。

若い年齢で亡くなった人は 「自分の理想の夢」に出会うタイミングが早かったのである。

長生きした人は出会うのがおそかったのである。

だから 早死と長生きはどちらが良い、ということはないのである。

 

『霊魂不滅』という四字熟語がある。これは、肉体は滅びても、魂は滅びない という意味である。

まさにその通りである。魂は、自分の理想の夢の中で生き続けるのである。